【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
 昨日は彩菜さんが夜の授業に出た。

 そのため、私が咲ちゃんと乃蒼を保育園から迎えて、自分の家に連れて帰った。二人をお風呂にいれてから、夕飯を食べさせた。

 今日は私の授業が夜予定されている。

「琴乃さん、昨日はありがとう。今日は乃蒼ちゃんのこと、私に任せてね」

「咲ちゃんは自分で何でもできるようになってきているから私は何もしてません。乃蒼はまだ手がかかるから大変ですよね。いつもすみません」
 
「とんでもない。あなたがいなかったら、私は今頃まだ昼の短時間事務だったわ」

「え?」

「旦那は普通に夜たくさん授業を入れてるけど、私は出産後ずっと我慢してきた。あなたのお陰で週二コマ授業を入れることが出来た。私は事務じゃなくて元々教師だったからね。復帰出来て本当に感謝しているの」

「そんな、こちらこそ感謝でいっぱいです。お二人がいなかったら私はどうなっていたかわかりません。妊娠した時から、本当にお二人には感謝しかありません」

「いいのよ。あなたは妊娠中、生まれたばかりの咲の面倒を一緒にみてくれたじゃない。本当にお互い様なんだから気にしないで」

「ありがとうございます」

「そうだ、今日は彼が休みなの。彼が夕方保育園へ迎えに行ったあと、二人を連れて公園で遊んでくると言っていたわ」

「乃蒼はきっと喜びます。いつもすみません」

「いいのよ。彼は乃蒼ちゃんが咲と遊んでくれるから、本当に楽になったと言ってたわ。乃蒼ちゃんがいないと、自分が咲と遊ばないといけないからくたくたなのよ」

 その日、乃蒼を迎えに行ったとき、佐田君夫妻から話があった。

「実はね、今日二人が喧嘩をして、公園で泣いたらしいの」

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