【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
「愛してる、琴乃……お母さんのことも、全て……僕に任せるんだ。弦也君とも連絡を取った」

「え?!」

「鑑定を見せた。彼は本当に琴乃のこと心配してる。そして彼は悪くないのに、僕に謝ってくれた。一緒にお母さんの主治医と面会した」

「玲さん!」

「近いうち、琴乃と一緒にお母さんと会うためだ。全部僕に任せるんだ、大丈夫だよ、心配いらない。琴乃、僕の妻は君しかいない」

 彼は私を優しくその場に横たえた。私の浴衣の胸元から手を入れ、広げてしまう。そこへ顔を付けた。

「あ、あ……」

 刺激されて、そのまま声をあげそうになった。彼の唇が私の唇を優しく蓋した。

「乃蒼が寝てる。静かにね……こっちを向いてごらん。琴乃はまだ僕が好き?」

「好きよ……ずっと好き。忘れられなかった……」

「君には翻弄された。でも強がりだと知っていたからね……綺麗だ、琴乃。夢にまで見た。今日は寝かせてあげられない。覚悟しろよ」

「ああ、玲さん……」

「僕らはね、離れたらだめなんだ。これからはずっと琴乃と乃蒼の側にいる。離れないから安心して。ほら、僕らはふたりでひとつなんだからね」

 彼は私をゆすりながら、少しづつ言い含めるように話す。

 その都度頷いている私を、彼は徐々に追いこんでいった。
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