【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
「そうね。私も本当はしばらくは玲さんに甘えたいと思っていたの……だから……あっ」

 玲さんは急に私の耳元に唇を寄せ、チュッとキスをした。私は驚いて耳を抑え、真っ赤になって彼を仰いだ。

「琴乃からそんな言葉を聞けるなんて……急いで帰ろう。たっぷり甘えさせてやる」

 その夜は久しぶりの二人きりの夜だった。徐々にリミッターを外していく彼に何度も翻弄された。

 彼にゆっくりと追い詰められて、最後にはとうとう羞恥心を手放した。満足げな彼はその後も止まらなかった。

「僕の妻だとわかるように、しっかりしるしをつけないとね……」

「だめ、玲さん、そこは見えるからだめって言ってるじゃない……」

「ダメなのは琴乃だ。何が大丈夫だ。まさかあんな若い奴らと戦うことになるとは……僕を嫉妬させた君が悪い」

 彼は甘い言葉をつぶやきながら、私の身体じゅうにそれを刻印として刻んでいく。

 彼に愛される喜びが手足のつま先まで満ちた頃、私は彼の腕の中でそのまま眠りについた。
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