【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
「藤堂さんの助けがあって、日奈の国際派女優への躍進があります。私達事務所も彼には本当に感謝しているんです」
「そうですか……」
「記事のことを否定したいと彼は言っていたようですが、火に油を注ぐ事態になりかねない。何もしないほうが彼の為だと忠告しました。あなたも周りに余計なことは話さないほうが身のためですよ。どうぞご理解下さい」
私はその日、日奈さんに言われたことがショックで一睡もできなかった。
いくらゴシップだと言っても、彼との交際を母が認めてくれるとは思えなかった。
将来を考えているのかという彼女の言葉は、本当に堪えた。
彼の為にどうすべきなのか考えるべき時が来ていた。