【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
「あのね……実は私、日奈さんがあまりに才色兼備でかなり引け目を感じてました。でも玲さんが、いつも私だけだって言ってくれるでしょう。私にとってそれは魔法の言葉だから、大丈夫なの」

 その微笑みがあまりに可愛らしくて、僕は彼女に口づけをした。

「何度でも魔法をかけてあげる。愛してる琴乃。僕には君だけだ。琴乃の美しさはこの可愛らしい顔だけじゃない。内面にあるんだよ。引け目なんて感じる必要はない」

「玲さん……」

「君は自分を抑えて人の為につくせる人だ。日奈は正反対。自己顕示欲のかたまりなんだ。僕は琴乃といると心が落ち着くんだ」

「そうなの?」

「そうさ。だから、もう一度言う。愛してるよ、琴乃。僕の気持ちを君の身体に刻んであげる」

 その夜、切ない声で何度も僕の名を呼ぶ琴乃に、僕の理性は粉砕されてしまった。彼女も僕を欲しがってくれるので、加減ができなくなった。

 彼女を抱いたまま気絶するように眠って、目が覚めた時、隣に琴乃の姿がなかった。携帯にメールが残されていた。

 お母さんが心配だから、一度家に戻ってから出社すると書いてあった。

 そのまま離日した僕は、G7への随行準備に入り、また忙しくなった。

 




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