雨の降る日はジャズバーへ ――Cats that gather at night――
その後は、無理した作り笑顔を浮かべて、レンは仕事をしていた。
私は心配もあったけど、何より女性との関係が気になって仕方なかった。
仕事を終えて帰宅する前に、レンに問いかける。
「レン。ちょっと言い?」
「うん。どうしたの?」
「今日居た菫さん? とはどういう関係なの?」
暗い顔をしながら沈黙が流れる。
「……どこから話せば良いんだろ。菫さんは初めて恋をした女性なんだ。美琴さんが嫌じゃなかったら、長くなるから家に来て話を聞いてくれる? カフェだと人が居て話しづらくて」
初恋の女性と聞いた瞬間、胸がチクチク痛んだ。でも目の前のレンは、今にも泣き出しそうな姿をみて、助けたい気持ちと知りたい気持ちに「私を連れてって……レン」と手を掴んだ。
店の裏口から出て、近くの駐車場に歩いて向かった。
レンが止まった先は、シュッとしたフォルムの黒い車で、今にも走り出すように感じる――車に詳しくない私ても分かる。22歳の若さで買えるような車には見えない。
「え!? これがレンの車」
レンは助手席の扉を開いて「美琴さんどうぞ」と言いながら手でジェスチャーする。
座り心地が良くて感動していると、レンは運転席に座りボタンを押した。車の上の屋根が折り畳まれてオープンカーに変身する。シートベルトをカチッとつけたら「出発するよ」と言いながら違うボタンを押した。スピーカーから海外のパンク音楽を響かせて走り出して行く。
猛スピードが出ている訳ではないが、パンクの疾走感や外の風を浴びると、まるでスピードが出てるように感じる。
走行中は鼓動の高鳴り気が付かなかったが、赤信号で停止してる時間……レンは左手でハンドルを持ち、フロントの横の窓を開きったドアに、右の肘をのせて寄りかかっている。
その光景を見て、普段と違う色気を感じた。意識をしていると敏感になり、レンの匂いや色気でやられてしまう。赤信号の光で、私の顔は赤く染まっているが、青信号に切り替わっても赤く染まったまま、車は走り出した。
私は心配もあったけど、何より女性との関係が気になって仕方なかった。
仕事を終えて帰宅する前に、レンに問いかける。
「レン。ちょっと言い?」
「うん。どうしたの?」
「今日居た菫さん? とはどういう関係なの?」
暗い顔をしながら沈黙が流れる。
「……どこから話せば良いんだろ。菫さんは初めて恋をした女性なんだ。美琴さんが嫌じゃなかったら、長くなるから家に来て話を聞いてくれる? カフェだと人が居て話しづらくて」
初恋の女性と聞いた瞬間、胸がチクチク痛んだ。でも目の前のレンは、今にも泣き出しそうな姿をみて、助けたい気持ちと知りたい気持ちに「私を連れてって……レン」と手を掴んだ。
店の裏口から出て、近くの駐車場に歩いて向かった。
レンが止まった先は、シュッとしたフォルムの黒い車で、今にも走り出すように感じる――車に詳しくない私ても分かる。22歳の若さで買えるような車には見えない。
「え!? これがレンの車」
レンは助手席の扉を開いて「美琴さんどうぞ」と言いながら手でジェスチャーする。
座り心地が良くて感動していると、レンは運転席に座りボタンを押した。車の上の屋根が折り畳まれてオープンカーに変身する。シートベルトをカチッとつけたら「出発するよ」と言いながら違うボタンを押した。スピーカーから海外のパンク音楽を響かせて走り出して行く。
猛スピードが出ている訳ではないが、パンクの疾走感や外の風を浴びると、まるでスピードが出てるように感じる。
走行中は鼓動の高鳴り気が付かなかったが、赤信号で停止してる時間……レンは左手でハンドルを持ち、フロントの横の窓を開きったドアに、右の肘をのせて寄りかかっている。
その光景を見て、普段と違う色気を感じた。意識をしていると敏感になり、レンの匂いや色気でやられてしまう。赤信号の光で、私の顔は赤く染まっているが、青信号に切り替わっても赤く染まったまま、車は走り出した。