あなたの××××に触れたい
喜多川さんはレオくんに水を飲ませ、額にうっすらとかいた汗を腕でぬぐい、自身もペットボトルのミネラルウォーターに口をつける。
その仕草は清涼飲料水のCMのようにさわやかだ。
「雨が降りそうだ。そろそろ車に戻りましょう」
喜多川さんに言われて空を見上げると、西の方向にどんよりとした黒い雲が広がり、ひんやりとした冷たい風が頬にあたる。
この様子だと彼の言う通り、あと少しで雨が降り出すだろう。
ドックランを出て駐車場に急ぐ。しかし、喜多川さんの車まであと数メートルのところで空から雨粒がポツリポツリと落ちてきた。
慌てて車に駆け寄ると喜多川さんがドアを開ける。
「とりあえず、後部座席へ」
「はい」
レオくんとともに車内になだれ込むと同時に、本格的に雨が降り始めた。
大きなSUV車の後部座席は広く、私たちとレオくんが乗っても余裕がある。
「ゲリラ豪雨ですね」
「そうみたいですね」
喜多川さんの言葉にコクリとうなずき、窓の外に視線を移す。
大きな音を立てて降る雨の勢いは増すばかり。外の景色が見えないくらい視界が悪い。
「少し様子を見ましょうか」
「そうですね」
大雨の中、無理に走るのは危ないし、急いで帰らなくてはならない用事もない。
後部座席に並んで座り、雑談を交わすのもいい思い出になりそうだ。
「綿谷さん。今日はとても楽しかったです。また会ってくれますか?」
俊足な喜多川さんとレオくんについていけなかったけれど、またすぐに来たいと思うほどドッグランは楽しかった。
「もちろんです。今度はもう少し走れるようにがんばります」
「いや、そうじゃなくて今度は……」
喜多川さんが眉の端を下げてなにか言いかけたそのとき、フラッシュのような光が走り、鼓膜が破れそうな大きな音が鳴り響く。
近くに雷が落ちたのかもしれない……。
肩がピクリと跳ね上がり、体は小刻みに震え出す。
すがるように喜多川さんに視線を向けると、落ち着きのある声が耳に届いた。
「大丈夫だ。怖くない」
喜多川さんは、身を縮めるレオくんの体をなでながら優しく語りかけている。
その姿を見ただけで、レオくんがなににおびえているのかすぐに理解した。
「レオのやつ、雷が苦手なんですよ」
「そうみたいですね」
迫力のある大きな体つきをしているのに、雷が怖いというギャップがかわいらしい。
その仕草は清涼飲料水のCMのようにさわやかだ。
「雨が降りそうだ。そろそろ車に戻りましょう」
喜多川さんに言われて空を見上げると、西の方向にどんよりとした黒い雲が広がり、ひんやりとした冷たい風が頬にあたる。
この様子だと彼の言う通り、あと少しで雨が降り出すだろう。
ドックランを出て駐車場に急ぐ。しかし、喜多川さんの車まであと数メートルのところで空から雨粒がポツリポツリと落ちてきた。
慌てて車に駆け寄ると喜多川さんがドアを開ける。
「とりあえず、後部座席へ」
「はい」
レオくんとともに車内になだれ込むと同時に、本格的に雨が降り始めた。
大きなSUV車の後部座席は広く、私たちとレオくんが乗っても余裕がある。
「ゲリラ豪雨ですね」
「そうみたいですね」
喜多川さんの言葉にコクリとうなずき、窓の外に視線を移す。
大きな音を立てて降る雨の勢いは増すばかり。外の景色が見えないくらい視界が悪い。
「少し様子を見ましょうか」
「そうですね」
大雨の中、無理に走るのは危ないし、急いで帰らなくてはならない用事もない。
後部座席に並んで座り、雑談を交わすのもいい思い出になりそうだ。
「綿谷さん。今日はとても楽しかったです。また会ってくれますか?」
俊足な喜多川さんとレオくんについていけなかったけれど、またすぐに来たいと思うほどドッグランは楽しかった。
「もちろんです。今度はもう少し走れるようにがんばります」
「いや、そうじゃなくて今度は……」
喜多川さんが眉の端を下げてなにか言いかけたそのとき、フラッシュのような光が走り、鼓膜が破れそうな大きな音が鳴り響く。
近くに雷が落ちたのかもしれない……。
肩がピクリと跳ね上がり、体は小刻みに震え出す。
すがるように喜多川さんに視線を向けると、落ち着きのある声が耳に届いた。
「大丈夫だ。怖くない」
喜多川さんは、身を縮めるレオくんの体をなでながら優しく語りかけている。
その姿を見ただけで、レオくんがなににおびえているのかすぐに理解した。
「レオのやつ、雷が苦手なんですよ」
「そうみたいですね」
迫力のある大きな体つきをしているのに、雷が怖いというギャップがかわいらしい。