親愛なる魔王の君へ〜The Ordeal〜
大魔王
クラルがクロウディア家で暮らすようになって数年。ルーチェは十七歳になっていた。そんな彼は今、魔法薬を使っている最中である。
『主人、この薬は作るのが難しいですよ』
『そうですね。でも、主人ならできるはずです』
八咫烏とイズナが話しかけてくる。八咫烏は、最近契約した呪具である。ジッと手元を見つめてくる二体に対し、ルーチェは苦笑を浮かべた。
「二人とも、そんなに見られるとやりずらいよ」
その時、部屋のドアがノックをされた。ルーチェが「はい」と答えると、クラルが姿を見せる。ルーチェは胸の高鳴りを感じつつ、「クラルさん」と名前を呼んだ。クラルは微笑み、口を開く。
「ルーチェ様。ルカ様とエレノア様がお呼びです」
クラルの口から出た言葉に、ルーチェの高鳴っていた胸が一気に萎んでいく。ルーチェは鍋をかき混ぜる手を止めた後、クラルの元へ歩いた。
「クラルさんの方が年上なんだから、僕に敬語使わなくていいのに」
「僕はお世話になっている身分ですから」
『主人、この薬は作るのが難しいですよ』
『そうですね。でも、主人ならできるはずです』
八咫烏とイズナが話しかけてくる。八咫烏は、最近契約した呪具である。ジッと手元を見つめてくる二体に対し、ルーチェは苦笑を浮かべた。
「二人とも、そんなに見られるとやりずらいよ」
その時、部屋のドアがノックをされた。ルーチェが「はい」と答えると、クラルが姿を見せる。ルーチェは胸の高鳴りを感じつつ、「クラルさん」と名前を呼んだ。クラルは微笑み、口を開く。
「ルーチェ様。ルカ様とエレノア様がお呼びです」
クラルの口から出た言葉に、ルーチェの高鳴っていた胸が一気に萎んでいく。ルーチェは鍋をかき混ぜる手を止めた後、クラルの元へ歩いた。
「クラルさんの方が年上なんだから、僕に敬語使わなくていいのに」
「僕はお世話になっている身分ですから」