その黒曜 番外編
2人が校舎の裏庭近くに差し掛かった時、奥の暗がりから、不穏な怒声と一般生徒の悲鳴が聞こえてきた
「おい鳳のガキ、生徒会役員を呼んでこいよ。うちの『狂犬連盟』の二代目・神代さんが壊滅させられたケジメ、どうつけてくれるんだ、あァ!?」
現れたのは、神代を失って自暴自棄になった、狂犬連盟の残党の生き残り5人だった
彼らは鳳の一般生徒を人質のように囲み、鉄パイプを振り回して暴れていた
中庭のお祭り騒ぎとは一線を画す、一瞬で凍りつくような暴力の気配
人質の生徒が「助けて……」と涙を流した、その瞬間。
「……静かにしてください。せっかくの文化祭の雰囲気が、あなた方の安い怒声で台無しです」
裏庭の闇を切り裂くように、凛とした、底冷えのするような敬語が響いた
他校の不良たちが一斉に振り返る
そこには、乱れのない黒髪を夜風のように揺らし、お淑やかな微笑みのまま、しかし絶対的な支配者の覇気を放つ九条澪が立っていた
「あァ!? なんだこの女、生徒会長か? ナメてんじゃねえぞ!」
不良の2人が鉄パイプを構えて澪に飛びかかる
「危ない!」
と一般生徒が叫ぶが、隣に立つ颯太はポケットに手を入れたまま、フッと不敵に笑ってタメ口をきいた
「あーあ。よりによって、世界で一番怒らせちゃいけない女の前に突っ込んじゃってさ。南無三」
「おい鳳のガキ、生徒会役員を呼んでこいよ。うちの『狂犬連盟』の二代目・神代さんが壊滅させられたケジメ、どうつけてくれるんだ、あァ!?」
現れたのは、神代を失って自暴自棄になった、狂犬連盟の残党の生き残り5人だった
彼らは鳳の一般生徒を人質のように囲み、鉄パイプを振り回して暴れていた
中庭のお祭り騒ぎとは一線を画す、一瞬で凍りつくような暴力の気配
人質の生徒が「助けて……」と涙を流した、その瞬間。
「……静かにしてください。せっかくの文化祭の雰囲気が、あなた方の安い怒声で台無しです」
裏庭の闇を切り裂くように、凛とした、底冷えのするような敬語が響いた
他校の不良たちが一斉に振り返る
そこには、乱れのない黒髪を夜風のように揺らし、お淑やかな微笑みのまま、しかし絶対的な支配者の覇気を放つ九条澪が立っていた
「あァ!? なんだこの女、生徒会長か? ナメてんじゃねえぞ!」
不良の2人が鉄パイプを構えて澪に飛びかかる
「危ない!」
と一般生徒が叫ぶが、隣に立つ颯太はポケットに手を入れたまま、フッと不敵に笑ってタメ口をきいた
「あーあ。よりによって、世界で一番怒らせちゃいけない女の前に突っ込んじゃってさ。南無三」