婚約者が魔法で猫になったので、キスで魔法を解こうと思います。
猫化は突然に
青空を区切るように、白い縁のガラス窓から柔らかい陽射しを受ける。柱に巻き付いた蔓薔薇の花弁は淡い桃色をしていた。まるで温室のような景色の中で公爵令嬢イリリアと婚約者の王子レオンハルトはお茶をしながら談笑していた。
「ごきげんよう」
そこにひょっこり現れたのはリアーナ王女、レオンハルト殿下の妹君だ。幼い彼女はまだ七歳。濃い桃色の髪の毛のツインテールは派手に見えるが、今日のドレスは淡い色を基調としていてこの空間に馴染んでいた。
高価なルビーのような瞳を輝かせて、リアーナは最近、教師に習ったことを述べはじめる。リアーナ王女は普通の人にはない魔法の才があるようで、新しい事を習う度に嬉しそうに教えてくれていた。
その様子をイリリアとレオンハルトは微笑ましく聞いていたのだが。
「この魔法は習ったばかりなの!」
リアーナが人差し指をレオンハルトに向けると、レオンハルトは白い猫になってしまう。
「ああ、殿下が猫にっ!!」
「わー、かわいい」
「リアーナ王女殿下、魔法の解き方はわかりますか?」
「あー、まだ習ってにゃい」
「え――っ!」
リアーナ王女は満面の笑顔で解き方がわからないと言い出す始末。
そしてリアーナ王女を探しに来た女王陛下が事態を把握する。リアーナ王女に魔法を教えている教師は現在、出張中らしい。
女王陛下のお𠮟りを受け、リアーナ王女はギャン泣きしながらこの場から退場した。大事な息子が猫にされたのだ。愛娘だろうが怒るのは仕方ないと思うイリリア。
残されたのはイリリアと猫のレオンハルト。
イリリアは魔法を解くために、まずはキスを試したいと思ったのだが……。
「ごきげんよう」
そこにひょっこり現れたのはリアーナ王女、レオンハルト殿下の妹君だ。幼い彼女はまだ七歳。濃い桃色の髪の毛のツインテールは派手に見えるが、今日のドレスは淡い色を基調としていてこの空間に馴染んでいた。
高価なルビーのような瞳を輝かせて、リアーナは最近、教師に習ったことを述べはじめる。リアーナ王女は普通の人にはない魔法の才があるようで、新しい事を習う度に嬉しそうに教えてくれていた。
その様子をイリリアとレオンハルトは微笑ましく聞いていたのだが。
「この魔法は習ったばかりなの!」
リアーナが人差し指をレオンハルトに向けると、レオンハルトは白い猫になってしまう。
「ああ、殿下が猫にっ!!」
「わー、かわいい」
「リアーナ王女殿下、魔法の解き方はわかりますか?」
「あー、まだ習ってにゃい」
「え――っ!」
リアーナ王女は満面の笑顔で解き方がわからないと言い出す始末。
そしてリアーナ王女を探しに来た女王陛下が事態を把握する。リアーナ王女に魔法を教えている教師は現在、出張中らしい。
女王陛下のお𠮟りを受け、リアーナ王女はギャン泣きしながらこの場から退場した。大事な息子が猫にされたのだ。愛娘だろうが怒るのは仕方ないと思うイリリア。
残されたのはイリリアと猫のレオンハルト。
イリリアは魔法を解くために、まずはキスを試したいと思ったのだが……。