朝日有希の本当の名前を、僕はまだ知らない
あと1つ、どうして告白を振ってまで僕にこんなに構ってくれるのか分からないことも、僕の心を余計に有希へと意識させた。
「なんでもないよ」
嘘だ。本当はなんでもありまくる。
エレベーターに乗って1階へ行く。
薄い緑のセーターにストンと落ちて揺れるキレイな有希の暗髪や、有希の小さな背中ごと、今すぐに抱きしめたいと思った。
有希は長い注文を終えて、僕の分はブラックのコーヒーを頼んで座った。
料金は僕持ちだ。財布が底冷えしている。
有希はふーふーしながらお茶を飲み、温まっている。
「ねぇ、湊月」
「なんだ」
「次は湊月の学校へ行くんでしょ」
「あぁ」
「私も行くから、制服貸して」
「はぁ? 無理に決まってんだろ。僕は男だぞ?」
僕の足(一応病気じゃない方)を思い切り踏む有希。
「あぁぁ待て待て待て分かったから」
「そう来なくっちゃ」
「この間の茜さん、うちの中学出身だから多分持ってるはず。聞いてみる」
「お願い」
有希のセーラー服かぁ。
似合ってるんだろうなぁ。
「でれでれすんな!」
また今度は蹴りが入る。
「なんでもないよ」
嘘だ。本当はなんでもありまくる。
エレベーターに乗って1階へ行く。
薄い緑のセーターにストンと落ちて揺れるキレイな有希の暗髪や、有希の小さな背中ごと、今すぐに抱きしめたいと思った。
有希は長い注文を終えて、僕の分はブラックのコーヒーを頼んで座った。
料金は僕持ちだ。財布が底冷えしている。
有希はふーふーしながらお茶を飲み、温まっている。
「ねぇ、湊月」
「なんだ」
「次は湊月の学校へ行くんでしょ」
「あぁ」
「私も行くから、制服貸して」
「はぁ? 無理に決まってんだろ。僕は男だぞ?」
僕の足(一応病気じゃない方)を思い切り踏む有希。
「あぁぁ待て待て待て分かったから」
「そう来なくっちゃ」
「この間の茜さん、うちの中学出身だから多分持ってるはず。聞いてみる」
「お願い」
有希のセーラー服かぁ。
似合ってるんだろうなぁ。
「でれでれすんな!」
また今度は蹴りが入る。