銀河の雫
次の日曜日。
いつもの時間にプラネタリウムに着いた。
結局、来てしまった。
先週と打って変わって空は快晴。
ビュービューと音を立て、空っ風が吹いている。
ここ数日、本格的な寒さが訪れていた。
前、所長に声を掛けられたベンチに座った。
時間だけがゆっくりと流れていく。
次の回の上映が終わるまで待ってみたけど、結果は同じだった。
約束なんて当然していない。
冷静に考えれば、LINEだってメアドだって携帯番号だって知らない。
お互いの関係性は遠いまま、何ひとつ変わってなどいなかった。
無性に会いたさが募る。
それなのに、日向所長がここに姿を現すことはないのだ。
あんなに毎日、近くにいたのに……
その笑顔を思い出してみる。
仕事に対してはストイックで厳しいけど、波がなくて穏やかで、やっぱり素敵な人だったな。
一度はその肌に、確かに触れたのに。
今はとても遠い人に思えていた。