銀河の雫
「私、お昼休憩のとき、後ろに所長がいらっしゃるって気が付かないで、とても失礼なことを……」

「……あ~、そのことね~」

腕組みをして人差し指を立てた。

「あっ、訂正してもいいですか?」

「いてもいなくても、あんなこと言うなんて失礼過ぎました。でも、まだ面識のない頃ですし。……それに……」

「それに?」

「……その……所長はチビでもデブでもハゲでも……ありませんので……」

だんだん声が小さくなっていく。

視線を逸らし、こらえるように肩を揺らして笑っている。

えっ、なんかウケちゃった?

「じゃあさ、俺ってどんな?」

「えっ?」

「チビでもデブでもハゲでもないんでしょ?」

「……あの……皆さんとても落ち着いていらっしゃるのに、その、所長は、なんというか、とてもお若くて……その……」

「うんうん」

うわっ、なんかじっと見られてる。

頬が熱くなる。

恥ずかしくて目が合わせられない。
< 37 / 163 >

この作品をシェア

pagetop