銀河の雫
――翌日
猊鼻渓近くのレストハウスを会場とし、お見合いは始まった。
席に座ると、下から上まで視線を動かし、舐めるようにお見合い相手を観察する。
想像に反して、現れた男性はいたってラフな服装だった。
写真の通り痩せていて背は高めかな。
……けど、毛玉がところどころ付いた、着古した黄土色のニット姿。
普段着というより部屋着って感じかな……
スリムジーンズを履いてるけど、丈が短過ぎるのか足首がむき出し。
なに、この時代遅れのファッションは。
ヤバい人?
それに履き古しのスニーカー。
……スニーカー!?
二十七歳と聞いたけど、社会人の男性がお見合いで履くものか?
太い黒縁の眼鏡をかけている。
最近はもうあまり見なくなった、分厚いレンズの瓶底眼鏡。
なんか、目、ちっさ。
髪の毛はところどころ、くるんと寝癖が付いていてボサボサ。
オシャレにはまるで興味がなさそう。
それ以前に、清潔感すらない。
はは~ん。
私は妙に腑に落ちた。
やる気ゼロ?
私と同じでハメられて、半ば無理やり連れてこられたクチか?