銀河の雫
それは、とても長い時間に感じた。

けれど、なかなか言葉にならなかった。

沈黙を破ったのは所長だった。

「あなたは人を信じていない。だから何もしないで最初から諦めてる。誰も信じてくれる訳がないと」

「所長に……所長に、私の何が分かるっていうんですか?」

思わず、少し声を荒げた。

そんな私を、ただただ、静かに見つめている。

「……分かったようなこと、言わないでください」

「……」


「……ごめん、明日、もう一度、来てくれるかな?」

「えっ、もう……終わりですか?」

「うん、今日のところは……ね」

「分かりました。……あの……生意気言ってすみませんでした」

所長は首を横に振る。

そして何か言いたげに、視線を落とす。

「それと……本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません」

立ち上がり深く頭を下げた。

「こちらこそ……いや、全部、明日話そう」

「分かりました」


もっと軽蔑されることを覚悟していた。

けど所長の反応は、想像とまるで違っていた。

私なんて、優しくされる価値のない人間なのに。

なぜか胸が抉れるように痛んだ。







翌日の早朝、私は再び勤務先を訪れた。

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