キスから始まる恋は甘くて苦い
「バスタオル、ありがとうございました」
「ああ、うん。どういたしまして」
蒼一がタオルを受け取るとほたるはリビングへ入っていった。後を追うと、彼女はテーブルの上を黙々と片づけはじめた。
「そろそろ帰ります。今日はありがとうございました」
「待てよ」
ふと違和感を覚えた蒼一は荷物を抱えて通り過ぎようとするほたるの腕を掴んだ。
「熱がある」
額に手を当てたらほたるは眉をしかめた。
「これくらい、平熱です」
心配かけまいと、黙って出ていこうとしたのかもしれない。
「そんなわけないだろ……」
蒼一は深いため息を吐いてその場にへたり込んだ。
忙しいとわかってたのに、俺の勝手に付き合わせてきたから。
たぶん、疲れと心労が溜まっていたはず。
その上雨に打たれて体が冷えてしまったのかもしれない。
いや、怖い思いをさせたからか?
結局、俺のせいか……
「送ってく」
立ち上がった蒼一はほたるの荷物を奪って玄関へ向かった。
「ひ……ひとりで帰れます」
ふらふらと歩きながら言われても説得力はまるでない。タクシーを呼ぼうかと思ったけれど、待っている時間も惜しくてやめた。
「ああ、うん。どういたしまして」
蒼一がタオルを受け取るとほたるはリビングへ入っていった。後を追うと、彼女はテーブルの上を黙々と片づけはじめた。
「そろそろ帰ります。今日はありがとうございました」
「待てよ」
ふと違和感を覚えた蒼一は荷物を抱えて通り過ぎようとするほたるの腕を掴んだ。
「熱がある」
額に手を当てたらほたるは眉をしかめた。
「これくらい、平熱です」
心配かけまいと、黙って出ていこうとしたのかもしれない。
「そんなわけないだろ……」
蒼一は深いため息を吐いてその場にへたり込んだ。
忙しいとわかってたのに、俺の勝手に付き合わせてきたから。
たぶん、疲れと心労が溜まっていたはず。
その上雨に打たれて体が冷えてしまったのかもしれない。
いや、怖い思いをさせたからか?
結局、俺のせいか……
「送ってく」
立ち上がった蒼一はほたるの荷物を奪って玄関へ向かった。
「ひ……ひとりで帰れます」
ふらふらと歩きながら言われても説得力はまるでない。タクシーを呼ぼうかと思ったけれど、待っている時間も惜しくてやめた。