キスから始まる恋は甘くて苦い
「残念、だったね」
不合格の知らせに、励ましの言葉が見つからずに月並みなことしか言えない。
「うん。でも、次は一緒に受験できるよね」
けれど、まひるはあっけないくらい前向きな口調で雅也を見返した。
もっと落ち込んでるかと思ったんだけどな……
負けず嫌いだからてっきり自分を責めているかと思った。
それとも、強がってるのか?
「まあ、うん。そうだね」
真意がわからないまま話を合わせると、まひるがいきなり唇を合わせてきた。
「ふふ。約束だもん」
「ちょっ、どうしたの?」
いくら部屋にふたりきりとはいっても、隣の部屋には弟がいる……。
「雅也が慰めたそうにしてるから」
しかし、誘うような眼差しに……雅也は思わずまひるの顎を持ち上げていた。
やっぱり、何とも思ってないなんてことは……ないよな。
腕の中で丸くなるまひるの、髪を撫でる。
本当に、素直じゃないな。
上手に甘えられなくて、いつも裏腹な言葉で僕をけしかけてくる。
容姿端麗で成績優秀で努力家で、最初は非の打ちどころがない人だと思っていたけれど。付き合いが深くなるうちに、実はそうではないことを知っていった。
まひるは、そういうキャラを無意識に演じている。
おそらく自然とそうなっていったのだろう。
周りの期待に応えたくて、誰かのためにがんばってしまうのだ。
そのことに気づいてしまったから、どこか危うい彼女を愛しいと思うようになって。
僕の方から交際を申し込んだ。
不合格の知らせに、励ましの言葉が見つからずに月並みなことしか言えない。
「うん。でも、次は一緒に受験できるよね」
けれど、まひるはあっけないくらい前向きな口調で雅也を見返した。
もっと落ち込んでるかと思ったんだけどな……
負けず嫌いだからてっきり自分を責めているかと思った。
それとも、強がってるのか?
「まあ、うん。そうだね」
真意がわからないまま話を合わせると、まひるがいきなり唇を合わせてきた。
「ふふ。約束だもん」
「ちょっ、どうしたの?」
いくら部屋にふたりきりとはいっても、隣の部屋には弟がいる……。
「雅也が慰めたそうにしてるから」
しかし、誘うような眼差しに……雅也は思わずまひるの顎を持ち上げていた。
やっぱり、何とも思ってないなんてことは……ないよな。
腕の中で丸くなるまひるの、髪を撫でる。
本当に、素直じゃないな。
上手に甘えられなくて、いつも裏腹な言葉で僕をけしかけてくる。
容姿端麗で成績優秀で努力家で、最初は非の打ちどころがない人だと思っていたけれど。付き合いが深くなるうちに、実はそうではないことを知っていった。
まひるは、そういうキャラを無意識に演じている。
おそらく自然とそうなっていったのだろう。
周りの期待に応えたくて、誰かのためにがんばってしまうのだ。
そのことに気づいてしまったから、どこか危うい彼女を愛しいと思うようになって。
僕の方から交際を申し込んだ。