キスから始まる恋は甘くて苦い
もし、蒼一さんが同じことになったら……
姉の事故で一度絶望感を味わったほたるには想像に難くない。けれど、雅也と自分では状況が違う。
恋人同士ならその権利があるけど――私にはない。
なんて……お姉ちゃんも雅也さんも苦しんでるのに、自分の恋で悩むなんてどうかしてる。
あのとき、お姉ちゃんを引き止めていたら。
何度同じことを後悔したって、時間は戻らないし過去を変えることはできない。それでも責任を感じずにはいられない。
「ほたるちゃん、外の空気でも吸いに行こう?」
深刻な表情でうつむいてしまったほたるを見た雅也が彼女を病室から連れ出した。
敷地内のベンチにほたるを座らせた雅也は、ミルクティーを買って戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
ペットボトルを受け取った彼女は顔色が優れない。
「さっき、まひるに謝ってたよね」
あまり時間をかけるのは良くないと思い雅也は単刀直入に本題に入った。
「……はい」
「僕は、ほたるちゃんが謝ることはないと思ってるよ」
「え……?」
雅也の言葉に首を傾げる。ほたるはメガネの奥にある彼の目をじっと見返した。
姉の事故で一度絶望感を味わったほたるには想像に難くない。けれど、雅也と自分では状況が違う。
恋人同士ならその権利があるけど――私にはない。
なんて……お姉ちゃんも雅也さんも苦しんでるのに、自分の恋で悩むなんてどうかしてる。
あのとき、お姉ちゃんを引き止めていたら。
何度同じことを後悔したって、時間は戻らないし過去を変えることはできない。それでも責任を感じずにはいられない。
「ほたるちゃん、外の空気でも吸いに行こう?」
深刻な表情でうつむいてしまったほたるを見た雅也が彼女を病室から連れ出した。
敷地内のベンチにほたるを座らせた雅也は、ミルクティーを買って戻ってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
ペットボトルを受け取った彼女は顔色が優れない。
「さっき、まひるに謝ってたよね」
あまり時間をかけるのは良くないと思い雅也は単刀直入に本題に入った。
「……はい」
「僕は、ほたるちゃんが謝ることはないと思ってるよ」
「え……?」
雅也の言葉に首を傾げる。ほたるはメガネの奥にある彼の目をじっと見返した。