キスから始まる恋は甘くて苦い
「あなた、瞳ちゃん?」
すべての儀式が終わり、ひとりになりたくて葬儀場の外へ出ると綺麗な女性に声を掛けられた。
「はい?」
「怪しい者じゃないよ。って言う方が怪しいか」
答え方に不信感が現れてしまったのか、彼女は空笑いした。
「私は久保神楽。匠くんの元カノなんだよね」
法事には不釣り合いな軽い口調だけれど、礼服姿の彼女に瞳は驚きの目を向けた。
来てくれたんだ……
顔を見るのも会うのも初めてで、ありがたいような悔しいような、複雑な気分で彼女を見つめる。
「突然ごめんね。匠くんから預かり物があって……はい」
差し出されたものに、瞳の思考は一時停止した。
「自分の葬儀が終わったら渡してほしいって」
「…………」
水色の封筒を見つめる瞳に、神楽が優しく目を細める。
すべての儀式が終わり、ひとりになりたくて葬儀場の外へ出ると綺麗な女性に声を掛けられた。
「はい?」
「怪しい者じゃないよ。って言う方が怪しいか」
答え方に不信感が現れてしまったのか、彼女は空笑いした。
「私は久保神楽。匠くんの元カノなんだよね」
法事には不釣り合いな軽い口調だけれど、礼服姿の彼女に瞳は驚きの目を向けた。
来てくれたんだ……
顔を見るのも会うのも初めてで、ありがたいような悔しいような、複雑な気分で彼女を見つめる。
「突然ごめんね。匠くんから預かり物があって……はい」
差し出されたものに、瞳の思考は一時停止した。
「自分の葬儀が終わったら渡してほしいって」
「…………」
水色の封筒を見つめる瞳に、神楽が優しく目を細める。