キスから始まる恋は甘くて苦い
 瞳へ

 この手紙を読んでいるということは神楽に会えたんだね。
 びっくりしたよな?
 でも、これを託せるのは神楽しかいなかったんだ。
 僕の本心を見透かして、背中を押してくれたのは神楽だから。
 最後にちゃんと伝えようと思う。
 
 僕は瞳を愛してる。

 家族として、妹としてだけじゃなく、瞳が愛おしいよ。 
 気持ち悪いこと言ってごめん。
 だけど、そんなに長くないとわかってから自分の気持ちをごまかすのはやめようと思ったんだ。
 家族そろって話ができたこともすごく嬉しかったよ。
 父さんと母さんにはまた一緒になってほしいな。
 何より、瞳と一緒の時間を過ごせたことが本当に幸せだった。
 僕はこんなに幸せをもらったのに、瞳にはお兄ちゃんらしいことが全然できなかったな。
 一方的に気持ちを押し付けてごめん。
 僕のことは忘れてもいいから、これだけは覚えていてほしい。

 瞳の幸せを心から願っているよ。       

                     匠
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