キスから始まる恋は甘くて苦い
「は、はい」
『良かった……全然つながんないから、何かあったかと思ったよ』
久しぶりに聞くその声はとても優しくて。ほたるは安堵と同時に胸がぎゅっと痛くなった。
「ごめんなさい。充電がなくなっちゃって」
『謝んなよ。俺が勝手に心配しただけだから』
耳元に蒼一の笑う気配がする。余計な心配をさせたのかと思うと申し訳なくなってしまう。
『今、どこ?』
「家です」
『そっか。ならいいんだ……』
あれから連絡に応えてくれなかったのに、急にどうしてだろうとは思うけれど。こうして声を聞けただけで、そんなことはどうでも良くなってしまう。
私のこと、まだ気にかけてくれてるんだ。
それだけで、涙が出そうになるほど嬉しくなる。
「ワン、ワン、ワン」
隣家の犬の鳴き声が開けた窓から聴こえてくる。臆病なのか、人が通ると必ずといっていいほど吠える子だ。
あれ、これって……
受話器越しに犬の声が響いてくる。
「そこで待っててください!」
『えっ?』
ほたるは急いで部屋を出て階段を駆け下りた。サンダルをつっかけ玄関のドアを勢いよく開ける。
『良かった……全然つながんないから、何かあったかと思ったよ』
久しぶりに聞くその声はとても優しくて。ほたるは安堵と同時に胸がぎゅっと痛くなった。
「ごめんなさい。充電がなくなっちゃって」
『謝んなよ。俺が勝手に心配しただけだから』
耳元に蒼一の笑う気配がする。余計な心配をさせたのかと思うと申し訳なくなってしまう。
『今、どこ?』
「家です」
『そっか。ならいいんだ……』
あれから連絡に応えてくれなかったのに、急にどうしてだろうとは思うけれど。こうして声を聞けただけで、そんなことはどうでも良くなってしまう。
私のこと、まだ気にかけてくれてるんだ。
それだけで、涙が出そうになるほど嬉しくなる。
「ワン、ワン、ワン」
隣家の犬の鳴き声が開けた窓から聴こえてくる。臆病なのか、人が通ると必ずといっていいほど吠える子だ。
あれ、これって……
受話器越しに犬の声が響いてくる。
「そこで待っててください!」
『えっ?』
ほたるは急いで部屋を出て階段を駆け下りた。サンダルをつっかけ玄関のドアを勢いよく開ける。