キスから始まる恋は甘くて苦い

Scene22 くすぐったい気持ち

「全国大会の個人戦は3位で予選落ち。関東大会は個人戦で準優勝、団体戦が3位だった」
「すごい……みなさん強いんですね」

 知りたいとせがまれたので大会の成果を報告すると、ほたるは感嘆して尊敬の眼差しを向けてきた。

「個人の成績は去年の方が良かったけどな」

 けれど、蒼一は歯切れ悪く首の後ろを掻く。

「応援、行きたかったです」
「いやいや。見せらんねえよ」

 知らないうちに試合が終わっていて残念なほたると、カッコ悪いところを見られなくて安堵する蒼一。

「ってか、会場県外だったし。バイトも入ってただろ?」
「そうですね……」

 蒼一にはバイトのシフトを教えていた。
 気を遣ってくれたのだろうけれど、もっと早くに教えてもらっていれば……と。

 そう思う私は、うぬぼれてるのかな?

 応援になんて行ったら彼女面をしているようでおこがましいかもしれない。
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