銀河の雫
スマホのアラームが鳴り響く。

いつも通り瞼は重く、なかなか開いてくれない。

何度も瞬きをしながら、眼鏡を探す。

『今日の天気は晴れ……ところにより……』

テレビをつけて、天気予報をチェック。

ベッドから起き上がると、カーテンを開ける。

ガラス越しに弱い朝日が入り込む。

洗面台に立ち、青白い自分の顔を眺めた。

血色が悪く、少し頬がこけている。

我ながら不健康そのものだ。



いつものように身支度を整える。

シェーバーを顔に当て、コンタクトレンズを瞳に乗せる。

スーツに身を包み、ネクタイをキュッと結ぶ。



備え付けの冷蔵庫を開く。

ミネラルウォーターとアルミパウチのゼリードリンクが整然と並んでいる。

ひとつ取り出し、喉に流し込む。


いつもと同じ時間の、いつもと同じ地下鉄に乗り込んだ。

まだ通勤ラッシュというほどには、混み合っていない車内。

スマホの画面越しに、ロイターやブルームバーグを一通りチェックする。


『仙台、仙台。東北新幹線、東北本線にお乗り換えの……』


アナウンスが流れ、ホームに降り立つ。

スタバに立ち寄り、コーヒーを注文。


無人の休憩室で、コーヒーを飲みながら経済新聞を一通りチェックする。

ブラインドの外には、動き出したばかりの街の景色が広がっている。

活字を追うのに疲れると、新幹線の往来をなんとなく眺める。


次第にドアの開閉音と、人の気配が多くなってくる。

いつものように階上の執務室に向かい、PCを起動させた。


あと一週間もすれば、関東教育ローンセンターと教育ローンセンター・東北支部が統合する。

一週間後、統合のタイミングで所長を任されることになっている。

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