銀河の雫
――配属初日の朝
執務室に入り、配られた座席表を見ながら自分の席を探した。
横長の広いフロアに左隅から川の字に一課、二課と配列されている。
全部で十三課まである大きな執務室。
一つの島にそれぞれ、いわゆるお誕生席があり、そこに課長が座っている。
その横に職員と派遣社員がランダムに配置されていた。
私は七課だから全体の中央の島。
薫さんは隣の八課。
自席の前に立つと、彼女とアイコンタクトをしてうなずき合った。
何より彼女の存在を感じられるだけでもとても心強い。
――キーンコーンカーン
すぐに始業のチャイムが鳴り、皆、一斉に立ち上がる。
ふと、フロア中央奥に置かれたデスクプレートに目がいった。
『所長 日向 陽』と書かれてある。
えっ?
ちょっと、待って。
……私のすぐ正面に、例のパワハラ・モラハラ所長の席!?
脳内がパニックを起こしている横を、誰かがサッと通り過ぎた。
思わず視線で追う。
すると、長身の男性が所長席の前に立ち、一礼をした。