銀河の雫
「所長、おまたせしてすみません、稟議書の作成、終わりました」
「お疲れ様。じゃ、今日は上がっていいよ」
「はい。……あっ」
「ん、どうした?」
「日中に送られてきた共有事項について質問したいんですけど……もう少しだけいいですか?」
「いいよ。じゃあ、私の席に来て。筆記用具もね」
「はい」
「あっ、持ってくるのは、テレビのリモコンじゃないよ」
「もうっ、それ、しつこくないですか?」
「え、そうだった?」
「いじり過ぎです!」
ちょっと頬を膨らませると、所長は目を細めてほほ笑んだ。
「ここの部分が分からなかったんですけど……」
「あぁ、これね……私の持ってる資料に詳しく書いてあるから、今、探すから待ってて」
「すみません……」
引き出しからファイルを出して、めくり始めた。
そのとき、ガチャッとドアが開く音がした。