銀河の雫
終業間際、副所長と桧山課長が深刻な表情で何か話し込んでいる。
そして、二人でこちらに歩いてきた。
「月浦さん、ちょっといいですか」
「……あっ、はい……」
ドクドクと鼓動が激しくなる。
「午前中のメール案件ってどうなってますか?」
「あれは……」
言葉に詰まっていると青山さんが自席から飛んできた。
「課長、どうかしたんですか?」
「いやぁね、月浦さんにメール送信は、必ず職員が立ち会って送信するよう言ったはずなんだけど……」
「月浦さんもしかしてひとりで送信してしまったんですか?」
咎めるように睨みつける。
「えっ、青山さん、さっき……」
「何時に送信されてるんですか」
「あぁ、職員が会議で不在の時間だよね」
「月浦さん、私、はっきりと言いましたよね。職員の方が戻ってきたら確認してもらってくださいって」
「あの……でも……」
反論しようとする私を、なおも睨む。
「その件なんですけどね……」
桧山課長は、言葉に詰まる。
手の平に汗をかいて、口の中はカラカラに乾いていた。
「……間違ってるんですよ、送信先が」
桧山課長はうなだれた。