世界で一番大切な親友へ
白い世界の告白
頭の上が、ずっとうるさかった
心電図の規則的な電子音。
忙しなく廊下を行き交う看護師たちの足音。
そして、美優の耳の奥でずっと鳴り響いている、あの冷たいサイレンの残響。
病院の集中治療室の前で、美優はただ、自分の膝を見つめて座っていた
制服のスカートに点々とついた茶褐色の染みが、ついさっき教室で起きたことが現実なのだと、容赦なく突きつけてくる
「……美優ちゃん」
不意に肩を叩かれ、美優は弾かれたように顔を上げた
そこに立っていたのは、乃愛の母親だった