世界で一番大切な親友へ
「……ごめんね、美優。怖がらせちゃって」


乃愛は、汗で濡れた黒髪を額に貼り付けたまま、いつもの優しい笑顔を浮かべようとした


こんなに苦しいはずなのに、乃愛は美優の前で絶対に「痛い」とも「死にたくない」とも言わない


美優を悲しませないために、自分の涙を必死に胸の奥へ閉じ込めているのだ


「謝らないでってば……。私、全然怖くないよ。乃愛の手、ずっと握ってるから」


美優の胸の奥は、張り裂けそうだった。


本当は、美優のほうが大声で泣き叫びたかった


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