世界で一番大切な親友へ
太陽が地平線の向こうに隠れていくスピードが、まるで乃愛の命のカウントダウンそのものであるかのように思えて、美優は繋いだ手に、ほんの少しだけ力を込めた


乃愛は痛がることもせず、ただ美優の手を、優しい眼差しで見つめ返していた


やがて、最後の光が街の向こうに消え去り、病室には濃い群青色の夜が訪れた。


カーテンを閉めにきた看護師の足音が廊下に響くまで、二人はずっと、暗闇の中で手を繋いだまま、静かに呼吸を重ねていた


これで、五日目が終わる


奇跡は起きない。


時間は止まってはくれない。


残された時間は、あと二日だった





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