世界で一番大切な親友へ
最後の夜
六日目の夕方は、世界が静まり返ったような、ひどく冷たい静寂に包まれていた
窓の外には、薄紫色の夜の帳がゆっくりと降りてきている
街灯が一つ、また一つと点るたびに、美優の胸には「明日」という文字が重く、鋭くのしかかっていた
医師から告げられた一週間というタイムリミット。
その六日目が、今まさに終わろうとしている
ベッドの上の乃愛は、もうほとんど目を開けていることもできなくなっていた
心電図のモニターが刻む電子音だけが、彼女がまだここにいてくれている唯一の証明だった
時折、思い出を慈しむようにかすかに唇を動かすけれど、声になって外へ出てくることはない
美優は、乃愛のベッドの脇で、彼女の細い左手をずっと握りしめていた
これまでの数日間、どれほど心が張り裂けそうになっても、乃愛の前では絶対に涙を見せないと決めていた。