世界で一番大切な親友へ
乃愛の優しい嘘と、命がけの笑顔を、自分の涙で汚したくなかったからだ。


けれど、今夜ばかりは、こらえきれぬ感情が喉の奥まで競り上がってきていた


「……み、ゆ……」


不意に、乃愛の長い睫毛が震え、ほんの少しだけ瞳が覗いた。


濁りのない、小学校の時からずっと変わらない、ビー玉のように綺麗な瞳だった


「乃愛! 起きた? ……苦しくない?」


美優は慌てて顔を近づけ、努めて穏やかな声を意識した。


乃愛はかすかに首を横に振ると、繋いだ美優の手を、指先だけでトントンと小さく叩いた


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