世界で一番大切な親友へ
『大丈夫だよ』という、二人の間のいつもの合図だった。


そして、乃愛は力のない目でありながらも、どこか引き止めるような、寂しそうな視線を美優に向けた


面会時間の終了を告げる院内アナウンスが、冷酷に廊下へと響き渡る


もう、帰らなければいけない時間だった。


このドアを閉めて、乃愛を一人きりの病室に残していくことが、どれほど恐ろしいことか。


明日、ドアを開けた時に、もしも――


そんな最悪な想像が頭をよぎり、美優は立ち上がることができなかった


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