世界で一番大切な親友へ
「美優ちゃん、そろそろ……」


後ろで静かに見守っていた乃愛の母親が、辛そうに声をかけてくる


美優は奥歯を強く噛み締め、溢れそうになる涙をグッと目の奥に押し戻した


ここで泣いてはいけない。


乃愛がこんなに必死に、最後の夜を生きようとしているのだから


美優は精一杯の力を振り絞って、いつもの、放課後の別れ道で見せるような、とびきり明るい笑顔を作った。


「乃愛。私、一度お家に帰るね」


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