世界で一番大切な親友へ
けれど、今度の涙は、これまでのような絶望の涙ではなかった。


美優は、両手でしっかりと写真を胸に抱きしめ、深く、深く息を吸い込んだ


「……もう、泣かないよ。乃愛」


美優は、震える声で、静かにそう呟いた。


乃愛が遺してくれた笑顔を、今度は自分が守る番だ。


美優は数日ぶりに、自分の足でしっかりと床を踏み締め、部屋のドアの方へと歩き出した





< 91 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop