魔法がなくても

どうなんだ、という視線が乃蒼とシエルから向けられ、宙くんはぎこちなくも使えないことを打ち明けた。


「だから寮も決まらず、助けてくれたのが星羅だったってわけで……」

「なんで新参者が……。そもそも!星羅は学園ですっごーい人なんだからね!?分かってる?」


乃蒼にずいっとつめ寄られ、宙くんは数歩後ずさるもまた距離をちぢめられてしまう。


「星羅はね、二年生にして学園一の成績をおさめてるの。すべての種類の魔法を知り使うことが出来る学園ゆいいつのランクSの生徒で、本来へんにゅー生が仲良く出来る存在じゃないんだからね!」

「キミもランクAで優秀しょう……」

「エルくんもそうでしょ!だから、ぼくのお家に来なさい!」

「……え、えっと」


とまどいから私に目だけで助けを求める宙くん。
急にそんなこと言われても、って感じだよね……。


「それは出来ないの。宙くんが私の家に住むことは理事長から認めてもらってるから」
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