魔法がなくても

「大丈夫ですよ星羅。乃蒼はただ編入生がうらやましくてしょうがないだけですから。きっすいの星羅っ子ですし」

「うん、ぼく星羅っ子!だーかーら、へんにゅー生と何かで勝負しないと気がすまないの」

「宙くんの魔法が安定するようになったら、だね」


ぽんぽん、と宙くんに敵意むき出しの乃蒼の肩をたたけば『うんっ』とびきりかわいらしい笑顔が向けられた。









わかれるギリギリまで、乃蒼は宙くんをいかくしていたけれど、シエルに連れて行かれた。

放課後には、宙くんとおーさんのところに寄ってから帰宅した。


「……はぁ」


帰宅早々に座り込む宙くんをいつもツンツンしていた白ちゃんたちがうっすら心配そうに見上げていた。


「乃蒼は根はいい子だから、あまり気にしないでね?」

「え?ああ、うんそれはだいじょうぶ……なんだけど、ランクってどんななの?」

「ランクっていうのは──」


私も向かいに座り、学園におけるランクの話をした。
S、A、B、C、と成績に寄ってつけられる魔法使いとしての位のことを。
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