魔法がなくても
❥変わる瞳



「ただいまー……」

「おかえ……ってなんだか疲れてない?」


宙くんが来て早くも一ヶ月。
相変わらず何も変化はないものの、それなりに平和だと言っていた宙くんがすごく疲れ気味で帰ってきた。
ほとんど宙くんの方が帰宅は早いのに、今日は珍しくおそめで。

食事の準備を終わらせていた私が読んでいた本机に置いて宙くんのもとへ。
私の膝上にいた白ちゃんとツララも少しずつだけど宙くんを受け入れていて出迎えをするようになり、三人そろって宙くんのもとへと向かう。


「あはは……いやぁ、ちょっとバイトを」

「バイト?」

「俺……無一文だから。少しでもと思って。あの学園、ポイント?でお小遣いもらえるって聞いてたけど、俺にポイントがつくのはいつになるやらって感じでしょ?」


それは、そうかもしれないけど……。

私たちに外からのお小遣いは送ってもらえないから。

宙くんが言うように、授業やテストでの成績によってポイントが入りそのポイントがお小遣いに反映されるシステムが設けられていて。
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