愛される星

その時、ふと感じた。


私もあの時同じ事を思った。


私は凌の話しを聞きもしないで、凌から離れた。あの女の人の話しだけで、私は凌から離れた。


(そうだ… 希幸は私と同じ事をしようとしている…)


「お母ちゃん!」


はっとして希幸を見た。
するとおもちゃで遊びながら、希幸はもごもごと言った。


「明日、正樹君とお話してみるよ。」


希幸はちゃんと、正樹と向き合おうとしている。なのに、私は…
逃げてばかりだ。
辛い事から自分を守ってばかりで、ちゃんと向き合って来なかった。


過去の恋が、すべて相手のせいと思っていた。私は自分で自分を孤独へと追いやっていたのだ。



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