愛される星

「椎菜。何があっても僕の傍を離れるな。」


凌は口癖みたいに言ってる。


いつもの日曜の昼下がりは、決まって二人でゴロゴロする。


洗濯の石鹸の匂いと、穏やかな日差しと風がとても心地よい。


「私は凌の傍を離れないよ。しつこくついていくもん。」


最近二人で話す事は未来を匂わせた。


「ねぇ凌。
もしもいつか、子供ができたらどうする?」


「どうするって?」


「ん、責任とれないとか言って逃げちゃうか、堕胎してくれなんて言っちゃうか。」


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