愛される星
「椎菜は僕を見くびってるだろ。」
凌は余裕の表情で笑った。
「僕は君が出会ってきた男達とは違うよ。オンリーワンになるって言っただろ?」
付き合い始める時に、凌は私のオンリーワンになるって言ってた。
忘れてはいなかったんだ。
「子供が出来たならそりゃ、嬉しいなぁ。でもその時までとっておく。今想像しちゃうとさ、喜びが半減しそう。」
「そう?
私も、凌との子供欲しいなぁ。」
「うん。だから、出来たらびっくりさせてよ。 何の前触れもなく急に言うとか。」
二人の会話は、他愛もない事だったけど、私は凌との将来を夢見るようになっていた。