愛される星
「なに〜? どうしたの急に。」
「いやぁ、やっぱり横になろ。」
「だってもう起きちゃったもん。行こう、公園」
少しそわそわした凌と、眠気で不機嫌な私。
二人で手を繋いで公園まで歩いた。
その間、ずっと凌は落ち着かない様子だった。
公園に着いてベンチに座る。
「ねぇ。」
凌がビクっとして私を見た。
「う、うん?」
「なんかさっきから変。
もしかして…リストラされた?」
凌は仕事の話しを二人の時間には持ち込んだ事がなかった。