イッツ・ア・マジックショータイム!~変人マジシャンの華麗なる謎解き~
何があったのかと思っていると、壇上に立った先生が口を開いた。

「昨日、文化祭の優勝クラスに贈られる予定だったトロフィーが、

何者かによって持ち去られました」

予想だにしないその一言で、体育館がざわついた。

「え……」

思わず声が漏れる。

盗まれた?

市立の中学に入る泥棒なんているか?

そんな疑問をよそに、先生は続ける。

「現在、学校側で確認を進めています。心当たりのある人は――」

その言葉を聞きながら、僕は女子列の隣を横目にした。

神宮寺さんは――――

「…………ぐぅ。」

寝ていた。

体育座りをしたまま、突っ伏している。

「なんでこの状況で寝られるんだよ」

思わずぼそっと声に漏れてしまった。

危ない危ない。

僕まで変人扱いされるところだった。

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