イッツ・ア・マジックショータイム!~変人マジシャンの華麗なる謎解き~
すると、神宮寺さんがゆっくり目を開けた。

「……アホ毛くん」

集会中でも普通に話し始める神宮寺さんに若干たじたじだ。

「......何?」

「事件だね」

「そう....だね」

「面白そうじゃん。わくわくする」

「どういう感覚?」

神宮寺さんは眠そうに目をこすりながら壇上を見ると、ほんの少しだけ口元を上げた。

教室に戻ると、さっきの臨時集会の話でそこら中がざわついていた。

「誰が盗んだんだろうな」

「文化祭まであと少しなのに」

「そもそも、どうやって持ち出したんだろ」

そんな声をぼんやり聞き流しながら、自分の席に座る。

僕だって、気にならないと言えば嘘になる。

けれど、僕らにできることなんてないだろう。

先生たちが調べているんだから、そのうち見つかるはずだ。

........そう思っていた。

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