愛してるの期限が切れる前に
「すれ違うたびに、ももやはーちゃんと会えた嬉しさに、毎回心臓が飛び出しそうだった。何度、君たちの会話を録音しようと思ったか」
さらりと恐ろしいことを言い出す玲桜に、変態の言葉が浮かんだのは百花のせいではない。
「俺のこと、気持ち悪いって思っていいよ。ストーカーしてる自覚はあるから」
自覚のあるストーカーなのか。
(困ったわ)
だが、玲桜の言うことが事実なら、彼は百花を少なからず気にかけてくれていたということになる。
(そんなことある?)
あの日、枕元に置いてあったお金は、手つかずで今も持っている。百花の感覚で言えば、十万円は高価だが、それが彼がつけた百花の値段なのだと思うと侘しかった。
二人で過ごした思い出をお金に換算してほしくなかった。
そんな彼が、百花たちを追いかけて移住するわけがない。なにか別の理由があるはずだ。
「ももたちも、今日から俺が住んでるマンションで暮らすことになるけど、落ち着いたらもっと住みやすい場所に引っ越そうか」
「その話なんだけど、やっぱり結婚はよくないと思うの。あなたの足が治るまでの同居はどう?」
一人、悶々としている間も、同居を決定事項として話す玲桜に、百花は待ったをかけた。
「どうして?」
玲桜の中では順序だっていることでも、百花の中では違う。
「私たちだけで勝手に決めていいことじゃないもの。それに、両親にも了承を得ないと」
「成人したら親の同意は基本必要ないよ」
「法律はそうかもしれないけれど、私は祝福された結婚がしたいの」
「俺とじゃ反対されるってこと?」
認められる前提で話していたことに、驚いた。
さらりと恐ろしいことを言い出す玲桜に、変態の言葉が浮かんだのは百花のせいではない。
「俺のこと、気持ち悪いって思っていいよ。ストーカーしてる自覚はあるから」
自覚のあるストーカーなのか。
(困ったわ)
だが、玲桜の言うことが事実なら、彼は百花を少なからず気にかけてくれていたということになる。
(そんなことある?)
あの日、枕元に置いてあったお金は、手つかずで今も持っている。百花の感覚で言えば、十万円は高価だが、それが彼がつけた百花の値段なのだと思うと侘しかった。
二人で過ごした思い出をお金に換算してほしくなかった。
そんな彼が、百花たちを追いかけて移住するわけがない。なにか別の理由があるはずだ。
「ももたちも、今日から俺が住んでるマンションで暮らすことになるけど、落ち着いたらもっと住みやすい場所に引っ越そうか」
「その話なんだけど、やっぱり結婚はよくないと思うの。あなたの足が治るまでの同居はどう?」
一人、悶々としている間も、同居を決定事項として話す玲桜に、百花は待ったをかけた。
「どうして?」
玲桜の中では順序だっていることでも、百花の中では違う。
「私たちだけで勝手に決めていいことじゃないもの。それに、両親にも了承を得ないと」
「成人したら親の同意は基本必要ないよ」
「法律はそうかもしれないけれど、私は祝福された結婚がしたいの」
「俺とじゃ反対されるってこと?」
認められる前提で話していたことに、驚いた。