一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
EP:2☆船上の花火!
今日は、船で過ごす最後の夜。
ギル様と船上で一緒に夕飯を済ませると、一人一人に割り振られた小さな個室の部屋に戻る。
カツラを脱ぎ捨てると、ピンクの髪の毛がハラハラとこぼれ落ちて頭が軽くなる。
そして、一番楽ちんでお気に入りのこの世界での下着、シュミーズ姿になるとベッドに思いっきりダイブして寝転がった。
「明日はいよいよメルティアーナに到着だっ!うふふっ!楽しみすぎるっ!!」
楽しみが溢れて枕をぎゅっと握りしめ、バタバタと一人はしゃぐ。
メルティアーナはどんな国だろうか?と、妄想を膨らませていると
ドーン!!!
なにやら、外からとても懐かしい音が響いた。
「え?!……この音……もしかして!」
懐かしい音に、瞬時に体が動いてしまい扉に手を掛けて部屋を出ようとした時に、自分の姿を思い出し一瞬立ち止まる。
…………この格好は、まずい?
と、脳裏をよぎったけれども、今すぐにでもその音の正体を確かめたくてウズウズがとまらない。
一瞬で、たどり着いた答えは
「……まぁ、いっか!夜だしそんなに人なんていないいな〜い!!」