一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
問題を解決した私は、勢いよく扉を開き廊下に出て周りを見渡したけれど、人の気配はなくて
やっぱりねぇ〜!と、得意気にルンルンで船上にあがり外の様子を伺う。
すると……、ドーン!!
前世での懐かしい花火とは少し違うけれど、前世よりも圧倒的に綺麗で不思議な花火が視界いっぱいに広がった。
「花火……!!この世界でも花火があるのは知っていたけど……すごい!すごい!すごーい!!!」
シュミーズ姿なんてことは、もうすっかり頭の中にはなくて甲板まで思いっきり走った。
花火の上がる先は、明日到着する予定のメルティアーナの方からだった。
この世界で花火は基本的には王城で打ち上げられていて、王城になんて寄り付かなかった私はこの世界で初めての花火体験だ!
次から次へと空に打ち上がる花火は、やっぱり私の知っている花火とは少し違っていた。
虹色のようななんとも素敵な色の花火たちが、打ち上がる度にキラキラと光り輝き、花火の周りには星屑のようなものがキラキラと広がる。
そして、流星のようにそのキラキラたちがあちらこちらに流れ落ちていく。