一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
花火と流れ星のコラボレーションのような、なんとも不思議な光景に興奮が止まらない。
「もしかして……これが魔法なのかな?!」
次から次へと、見たことの無い花火たちが夜空に打ち上がり、私の目は釘付けだ。
「本当に……素敵っ!!あの落ちていくキラキラ不思議すぎる!!なんなんだろう?魔法の粉とか?!すっごく綺麗!!」
後ろから歩み寄る足音にも気づかず夢中になっていると、焦りの声と同時に後ろにぐっと腕を引っ張られる。
「……おい!リリィ!!」
「……ひゃっ!!」
バランスを崩してビックリしていると、私を抱きとめたのはギル様だった。
顔をあげると同時に、不機嫌そうな顔をするギル様が上着をふわっと私の頭に被せる。
「ギ、ギル様……?!花火が見えませんよっ?!」
「お前なぁ……、はぁぁー……」
不機嫌な顔で何かを言おうとしていたギル様は、私を見るなり大きな深いため息を吐いて呆れた顔になっていった。