一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
そう言って口角を上げるギル様に私は「もちろん!」と、にっこり笑い、ギル様の手をぎゅっと握りしめた。
「ギル様は、たしかにすこーしだけ悪い男に見えるかもしれませんけど、私はギル様は実は優しいのを知っているから大丈夫ですよっ!」
「……は?」
「もし……ギル様が本当の意味で悪い男になってしまったとしても、私はもうこんなにもギル様のことが大好きなんですから、愛のパワーで絶対にいい人にしてみせます!」
「……おい、そういうことじゃ「ギル様!大好きですよっ!!悪い男になんて絶対にさせませんから任せてくださいねっ!!」
自分の気持ちを言い切って、思いっきりギル様に飛びつくと、目を丸くするギル様がたくましい腕で抱きとめてくれた。
「さぁ!ギル様!準備も全て整ったので、メルティアーナに参りましょう!!」
楽しみでルンルンしながら残りのシャツのボタンに手をかけていると、ぎゅっと手を掴まれた。
不思議に思ってギル様を見上げる。
「……ギル様?」
「どうなるのか教えてやろうか?」
「なにを……ですか?」
ギル様は私の返事と同時に距離を詰める。