一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
──ひと月前、国王様からの手紙がギル様に届いた。その内容は、隣国に渡り貿易交渉をしてくるようにということだった。
それだけなら良かったんだけど……、交渉ができるまでは帰れないというなんともハードな内容だった。
頭を抱えるギル様は「早めに交渉してくる」と、寂しがる私に言ってくれたけれど
いつになるか分からないし離れたくない私はなんとかギル様を説得して隣国へ『男装執事』として、アル様が同行する予定だった枠をなんとかゲットしたのだ。
もちろん、国王様には秘密だ。
そんなこんなで、このひと月は隣国に渡るための準備で大忙しだった。
そして、私は今とても浮かれている。
なぜかって?うふふ……それはね?
今から私たちが行く隣国メルティアーナは、話を聞いただけで、とってもワクワクするほど魅力的な国なのっ!
何が魅力的かと言うとね
魔法使いの末裔が唯一暮らす国なんだって!!
魔法使いの末裔だよ?!すごいよね?!