一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】☆編集中です
その国では魔法使いの末裔の人達が、今も実際に魔法を使えるらしいのだけれど、それは本当にすごく希少で特別な存在らしいの。
それは、そうだよね。
前世はともかく、この世界に転生してからというもの、私は一度だって魔法なんて聞いたことも見たこともなかったもん。
まさか、この世界に魔法が存在してるだなんて思いもしなかった。
隣国メルティアーナは、唯一魔法が生きてる国。
本当にすごい!すごい!!すごい!!!
これぞまさに、異世界って感じがしない?!
前世では魔法なんておとぎ話の世界だよ?!
今世ではその魔法がリアルに存在しているだなんて……夢みたい!すっごく素敵!これはもう、見なきゃ絶対に損だよね!
魔法への妄想が次から次へと頭に浮かびワクワクが止まらない。
「ギル様っ!隣国とっても楽しみですねっ!」
魔法への期待を胸に、後ろからゆっくりと歩み寄ってくるギル様に振り返って、とびっきりの笑顔を向ける。
「遊びに行くわけではないぞ?」
ギル様には、私の考えなんてきっとお見通しで、私の顔を見て呆れつつも、ふっと優しく笑う。