一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
その国では魔法使いの末裔の人達が魔法を使えるらしいんだけど、すごく希少な存在らしいの。
そりゃそうだよね。
前世はともかく、転生してからも魔法だなんて聞いたことも見たこともなかったもん。
まさか、この世界に魔法があるだなんて思いもしなかった。
隣国メルティアーナは、唯一魔法が生きてる国。
本当にすごい!すごい!!すごい!!!
これこそ、異世界って感じしない?!
前世では魔法なんておとぎ話の世界だよ?!
今世は魔法が存在しているだなんて……
夢みたい!すっごく素敵!見なきゃ損だよね!
魔法への妄想が次から次へと頭に浮かびワクワクが止まらない。
「ギル様っ!隣国とっても楽しみですねっ!」
魔法への期待を胸に、後ろからゆっくりと歩み寄ってくるギル様に振り返ってとびっきりの笑顔を向ける。
「遊びに行くわけではないぞ?」
歩み寄ってくるギル様は、私の考えなんかきっとお見通しで、私の顔を見て呆れつつもふっと笑う。